ビールのはなし

美味しいビールを探しにいきます

ビールが薫製? 富士桜高原麦酒 ラオホ

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富士桜高原ビール ラオホ

クラフトビールフェスで初めて知った富士桜高原麦酒醸造家の方の話がとても面白く、ビールへの情熱が熱い方ですっかりファンになってしまいました。

タイミングよく、下北沢の北沢小西に「ラオホ」が置いてあったので、今回はこちらのビールについてメモしておこうと思います。

ラオホとは?

聞き慣れない言葉ですね。ラオホとはドイツ語で「煙」という意味です。麦芽を燻製させて作るビールのスタイルをのことをいいます。ビールが燻製風だなんでお洒落ですね。最近燻製が流行っていますし、このスタイルもその流れに乗って生まれたのかな?と思いましたが、全然そうではありませんでした。。。

なんとラオホスタイルのビールの醸造古代ローマ時代から。麦芽を乾燥させるのは今も昔も同じですが、昔は設備がないため、麦芽を直接、火にかけて乾燥させていました。その煙が麦芽についたままビールが製造されるので、必然的に「ラオホ」スタイルのビールになっていたようです。

18世紀ごろからは乾燥させる機械も発達し、煙を麦芽に触れさせず、外に逃すことが可能になったため、ラオホは一般的ではなくなり、徐々に影を潜めていったそう。

それでもラオホのスタイルは世界で好まれており、とくにドイツのバンベルクではいまだ名物ビールとして人気があるそうです。

初めて体験する風味

燻製というと、チーズやハムなんかをイメージしますよね。私自身スモークは好きなのですが、あの風味がビールに付いてくることをイメージすると、「本当においしいのだろうか、、」という疑いの目を持たざるを得ませんでした。

しかし!その疑いは見事に晴れましたね。

グラスを口に運ぶと、ふんわりスモーキーな香りが。でも嫌な感じは全然しません。口に運ぶとスモーキーな香りと一緒に、少しアルトスタイルっぽい甘みのある麦の風味が口中に広がります。後味もスッキリで思っていた以上に飲みやすかったです!

奥さんがタイミングよく買ってきてくれていた、いぶりがっことの相性も最高で、すぐ飲み終わってしまいました。。

また新しいスタイルのビールを知ってしまい、今後の楽しみが増えました。
ちがうラオホスタイルのビールもすぐ探しにいきたいと思います。
ごちそうさまでした!

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製造会社:富士桜高原麦酒
産地  :山梨県
アルコール分:5.5%
IBU:21
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